本当の「高齢者」は75歳からで、65歳から74歳までは「准高齢者」と位置づけようという議論があります。高齢社会は、いまや途上国も年齢構成は、次第に先進国を追いかけていて、全人類的な課題となりつつあります。国民総活躍社会というのであれば、日本は率先してこのことを実現しなければなりません。現在の日本の企業は、65歳まではなんらかの採用継続を試みていますが、65歳を超えると役員は別にして、まったく関心がなくなり会社に対しては価値のない人として扱われます。企業というのはそういうものでしょうか。准高齢者となる方もそのことを覚悟して、退職を迎えるべきですが、突然の帰属の消滅という実感を持つ方も多いと思われます。一方実際に、准高齢者はとても元気な方が多いというのが現実で、この世代のスキルや経験を社会に還元することは、少子高齢の状況に喝を入れ、活性化させる可能性を秘めていると思われます。問題は、准高齢者が活躍できる環境をどう作っていくかだと専門家は指摘しています。また若者とは異なる准高齢者の体調に合わせた労働環境や、医療制度、報酬、社会保障等の構築も求められます。またそれでも准高齢者世代は、健康状態は一人ひとり異なるはずです。本当にリタイヤしたいと望む方も大勢いるかもしれません。内閣府調査のデータでは、働ける間はいつまでも働きたいという意見の方がおよそ29%に登るといいます。またこうした議論をすぐに年金支給開始年齢の引き上げ論と結びつけて、政府に資する偽の議論だと歪曲化し、陥れる人たちがいます。議論は議論で皆で考える時期が来ていると思います。実際、科学的な調査から、この10年間で65歳以上の「心身の機能」は、なんと5歳~10歳は確実に若返っているという現実もあるのです。いまの65歳はかつての55歳の体力と精神を備えているといえるのです。これからこの准高齢者世代をどのように考え、社会的に位置づけていくのか、この重要な議論を潰さないでほしい。来たるべき幸せなシニアも活躍する社会システムをどう築いていくのか、日本人の知恵がいま試されています。
2017年1月26日木曜日
2016年12月21日水曜日
トナカイが・・キリンが・・急激に消えてゆく
悲しいことに地球上で、“絶滅危惧種”が増加しています。北極圏ではトナカイが痩せて餓死する個体が続出しています。イギリスやノルウェーの研究者たちからは、トナカイの体重が1994年から2010年の16年間でおよそ12%もの減少があったという報告がありました。その理由として、温暖化で気温が上昇、雪が雨に変わると草地が冬に氷で覆われることになり、餌が摂れなくなっているのではと想像しています。またフィンランドなどによる調査では、ロシアのある地域で約6万頭のトナカイが死んだと伝えています。個体数でみると27年間で40%も減少したと考えられ、国際自然保護連合は2016年のレッドリストで、ついにトナカイを「絶滅危惧種2類」に指定しました。それでなくても壊れやすい極地の自然、こうした生物の変動は次に生態系で何を引き起こすのか、よくわかっていません。
アフリカでも、この30年間で同じように個体数が40%減少したという生き物がいます。あのキリンです。こちらも今年、新たなレッドリストで絶滅危惧種となりました。現在のキリンは、推定で約10万頭かそれ以下となってしまったといいます。30年前には16万頭だったのです。トナカイと同じ絶滅の危険が増大している絶滅危惧種2類です。こちらは開発進むアフリカで、農地の拡大、鉱業開発などで生息地が破壊されたり、また密猟なども影響していると考えられています。大自然は残るアフリカでももう大型の生物は、息苦しくなったということでしょうか。
かつて日本列島に暮らしていたニホンオオカミやニホンカワウソなど、自然を開発していくことで失われてしまった生物種は、列島の大地によみがえることはありません。一度失われた遺伝子は自然で復活することはないのです。冷徹に見ると、悠久の地球の歴史で、生き物たちの絶滅は繰り返されてきました。いま問題なのは、この絶滅の速度が、何百倍も何千倍も速いスピードで急速に変化していることなのです。
かつて日本列島に暮らしていたニホンオオカミやニホンカワウソなど、自然を開発していくことで失われてしまった生物種は、列島の大地によみがえることはありません。一度失われた遺伝子は自然で復活することはないのです。冷徹に見ると、悠久の地球の歴史で、生き物たちの絶滅は繰り返されてきました。いま問題なのは、この絶滅の速度が、何百倍も何千倍も速いスピードで急速に変化していることなのです。
2016年11月25日金曜日
宇宙は「鉄」で満たされている・・なぜだ?
地球は「鉄の惑星」だといいます。誕生したころは、ドロドロに解けた数千度の物体だった地球は、その後、物質の移動や分離がはじまり、現在のような核、マントル、地殻という三層の構造を持つ星に進化していきました。現在の地球の核には鉄とニッケルが大量に存在しています。マントルや地殻にも鉄は普遍的に存在します。地球全体で見てみても、その総重量のおよそ34パーセントが鉄だということになります。この鉄の存在の特殊性は、実は地球だけに限った話ではなく、宇宙全体で見渡してみても、元素としての「鉄」の存在は非常に際立っていて存在量は特異的に大きいことがわかっています。50億年ほど前、宇宙にガス状の雲が誕生し(これにはダークマターが関与しているという噂があります)、「核融合反応」により水素やヘリウム以外の元素が次々に誕生しました。陽子と中性子の結合が進んだわ、けですが酸素、炭素、ケイ素、マグネシウムと進み「鉄」で終了したのです。これには核融合で原子の総重量は増えますが、熱の放出で陽子や中性子の「重さ」が徐々に軽くなるという「質量欠損」のメカニズムが働いています。原子核を構成する「陽子」と「中性子」は、鉄が最も軽くそれだけ安定しているので鉄に物資が変化して反応が終わったとされています。鉄では陽子、中性子が軽いため結合が強く働くとされ、他の元素にはない安定が保たれているのです。これは第一世代の元素誕生とも呼ばれいますが、原子番号で鉄より大きなものは、あの「超新星爆発」でしか生じない元素なのです。例えばスズ、銀、金、モリブデン、ウラン、セシウムなど重い元素は、宇宙のどこかで起こった超新星爆発で運ばれていま地球の存在していると考えられています。これだけですごいロマンのあるお話ですね。鉄が元素として特別な存在であることは、宇宙や生物の進化を考えるときにも大切な視点と考えられています。
2016年11月10日木曜日
進化論で説明できない生物の擬態・・ツノゼミ類
中南米に棲息する昆虫、ユカタンビワハゴロモという「ツノゼミ」をご存じでしょうか。かつて「生命潮流」(ライアル・ワトソン1979年)という著書とテレビ番組でも紹介されたことがあります。ツノゼミ類はカメムシ目に属する昆虫で、世界で3200種、日本でも16種が記録されているというほど何処にでもいるような昆虫の仲間ですが、熱帯地域でその容姿は高度に進化し、不思議な擬態の名手として知られています。昆虫の擬態には眼玉模様や枯れ葉に似せた姿に化けるなどが知られていますが、このビワハゴロモを代表とする、ツノゼミの擬態は特別です。この頭の突起部分がなぜこのような形状になっているのか、機能や効能はまったくわかっていませんが、
一見して驚くのはどうやら、天敵である鳥たちが嫌う「ワニ」の姿をしているようにも見えるところです。偶然にしてもこの突起部はものすごくよく出来ていて、ワニの眼と大きな口に見える部分には、歯もならんでいます。いったいこのツノゼミは誰にそれを教えてもらったのでしょうか。もしこれがワニの擬態だとすればそれはダーウィン進化論を揺るがすような事実なので、現代の生物学では合理的な説明ができません。少しずつ変異を重ねて、生きるのに有利な種が生き残ったという淘汰説では、こうした偶然を説明することは出来ないのです。もし説明するとしたら、小鳥たちが嫌った形状の昆虫が生き残ったとしか説明できません。偶然が積み重なったという解釈でしょうか。
野鳥たちは、きっとこの姿を見て襲う気力が失せてしまうものと思われます。このほか突き出した不思議なコブを持つ形状の角のツノゼミもいて、熱帯域のツノゼミはもはや何を擬態しているかもわからないくらい高度化し、キテレツな姿をしているのです。
危険を感じると、急に体を反り返し、ヘビの頭そっくりに変身する幼虫アオムシもいます。それはみごとにへびそっくりに見えます。これも天敵の小鳥たちが、ヘビを嫌うということを知っていたのでしょうか。誰がそれを教えたのでしょうか。偶然の産物とするにはあまりにもよく出来たお話です。
私たちの生物への理解がまだまだ未熟な部分があるといことなのでしょうか。大自然のしくみはまだ解明されていないことがいっぱいありそうです。
野鳥たちは、きっとこの姿を見て襲う気力が失せてしまうものと思われます。このほか突き出した不思議なコブを持つ形状の角のツノゼミもいて、熱帯域のツノゼミはもはや何を擬態しているかもわからないくらい高度化し、キテレツな姿をしているのです。
危険を感じると、急に体を反り返し、ヘビの頭そっくりに変身する幼虫アオムシもいます。それはみごとにへびそっくりに見えます。これも天敵の小鳥たちが、ヘビを嫌うということを知っていたのでしょうか。誰がそれを教えたのでしょうか。偶然の産物とするにはあまりにもよく出来たお話です。
私たちの生物への理解がまだまだ未熟な部分があるといことなのでしょうか。大自然のしくみはまだ解明されていないことがいっぱいありそうです。
2016年11月7日月曜日
木星の水衛星には生命が存在するという期待が高まった
2016年10月30日日曜日
生理的?病的?その現象はどっちなの
老化を医学、科学で解明することをめざす「老年医学」。これまで一般にはあまり知られていなかった医学の専門分野ですが、ますます注目されるようになっています。老いとは何なのか、加齢とともに心身の変化がどのように起こっていくのか、様々な研究が進んでいます。健康寿命を延ばすために、健やかな老いを迎える社会を築くために、老年医学はますます必要度を増しています。
例えば自然に体力が衰え、からだの機能も低下していくことを「生理的な老化」と呼びますが、これに多くの場合、高齢者特有の疾病が加わるのでこの「病的な老化」と自然な老化を混同し同一視しやすいということがあります。白髪や皮膚のしみや体重に占める水分量は低下しますが、それといわゆる「脱水現象」とは区別されます。前者は生理的、後者は病的とされます。老眼や難聴は生理的老化で、白内障は病的変化となります。失禁やロコモティブシンドローム、骨粗しょう症、嚥下障害なども「病的」変化の範疇に入るものとされています。このあたりをあまり区別はしていないようです。だれでもが迎える「老化現象」と、誰にでも起こるわけではない「病気」とが区別されていません。老年医学はこうしたことも明らかにしてきました。
老化を逆方向に戻すのはむつかしとしても、病的な老化は、正しく対処して治す、あるいは改善すべきと思われます。またここに社会的な問題や、精神心理的な課題も加わり、さらに様相は複雑化します。自分に起こっている現象が、どれにあたるのか、そうしたことも教えてくれる窓口も必要です。高齢者の総合機能評価とか老年症候群の症状を正しく伝えるのは誰が対応すべきなのでしょうか。決してマイナス部分だけでなく、明るく対処できるはずの老化や加齢変化。いまこそ老年医学の知恵や知識を人々に還元し、大いに活用すべき時が来たと思います。
参考:「高齢社会の教科書」東京大学高齢社会総合研究機構
例えば自然に体力が衰え、からだの機能も低下していくことを「生理的な老化」と呼びますが、これに多くの場合、高齢者特有の疾病が加わるのでこの「病的な老化」と自然な老化を混同し同一視しやすいということがあります。白髪や皮膚のしみや体重に占める水分量は低下しますが、それといわゆる「脱水現象」とは区別されます。前者は生理的、後者は病的とされます。老眼や難聴は生理的老化で、白内障は病的変化となります。失禁やロコモティブシンドローム、骨粗しょう症、嚥下障害なども「病的」変化の範疇に入るものとされています。このあたりをあまり区別はしていないようです。だれでもが迎える「老化現象」と、誰にでも起こるわけではない「病気」とが区別されていません。老年医学はこうしたことも明らかにしてきました。
老化を逆方向に戻すのはむつかしとしても、病的な老化は、正しく対処して治す、あるいは改善すべきと思われます。またここに社会的な問題や、精神心理的な課題も加わり、さらに様相は複雑化します。自分に起こっている現象が、どれにあたるのか、そうしたことも教えてくれる窓口も必要です。高齢者の総合機能評価とか老年症候群の症状を正しく伝えるのは誰が対応すべきなのでしょうか。決してマイナス部分だけでなく、明るく対処できるはずの老化や加齢変化。いまこそ老年医学の知恵や知識を人々に還元し、大いに活用すべき時が来たと思います。
参考:「高齢社会の教科書」東京大学高齢社会総合研究機構
2016年10月1日土曜日
人はなぜ高血圧になるかまだ解明されていない~加齢の不思議
加齢とともに多くの人は「高血圧」になります。学会が定めるガイドラインでその数をカウントするとわが国の患者数はおよそ4300万人に上るといいます。高血圧は、自覚することがなく進行し、やがて動脈硬化を引き起こし、脳こうそくや心筋こうそくを発症する、死に至る疾患といえるでしょう。
これほど日常でもっとも高頻度に見られる疾患といえる高血圧ですが、その大部分を占める「本態性(ほんたいせい)高血圧」は、その原因が実ははっきりしていないといいます。現在、もし原因を説明するとしたら、ひとつは遺伝的要素(因子)でありもうひとつは生活環境因子だといいます。遺伝的要素とは神経系や、腎臓、血管系などが正常でなくあり、血圧調整がうまくいかなくなるということだといいます。生活環境因子とは、暮らしのなかで、食塩の過剰摂取、喫煙、アルコール、運動不足、ストレスなどが発症に寄与しているという考え方です。これらふたつはどちらも重要な因子であり、結論としては、いわゆる「生活習慣病」の仲間ということになっています。
この加齢にともなう血圧上昇への対策として大きな注目があつまっているのは「運動療法」です。
アメリカの心臓病学会が18歳以上の健康な成人5223人について、精密なデータ分析を行なったところ、有酸素運動やレジスタンス運動による「降圧効果」が明白になりました(2013年発表)。
その要点はおよそ以下のようとされています。
*運動頻度は週2日でも効果が表れる
*また一回の運動時間は30分未満では効果がなく30分から45分の間がのぞましい
*運動強度は中強度が一番効果が表れる。低強度では効果が表れない。
これらはまとめると「中強度の運動を週に2日以上、一回30分以上」ということになります。また高血圧者は、運動の効果が表れやすいこともわかってきたという。原因はわからないという「高血圧」。とりあえず私たちができる予防・改善法は体を適切に動かすということになるのでしょうか。
これほど日常でもっとも高頻度に見られる疾患といえる高血圧ですが、その大部分を占める「本態性(ほんたいせい)高血圧」は、その原因が実ははっきりしていないといいます。現在、もし原因を説明するとしたら、ひとつは遺伝的要素(因子)でありもうひとつは生活環境因子だといいます。遺伝的要素とは神経系や、腎臓、血管系などが正常でなくあり、血圧調整がうまくいかなくなるということだといいます。生活環境因子とは、暮らしのなかで、食塩の過剰摂取、喫煙、アルコール、運動不足、ストレスなどが発症に寄与しているという考え方です。これらふたつはどちらも重要な因子であり、結論としては、いわゆる「生活習慣病」の仲間ということになっています。
この加齢にともなう血圧上昇への対策として大きな注目があつまっているのは「運動療法」です。
アメリカの心臓病学会が18歳以上の健康な成人5223人について、精密なデータ分析を行なったところ、有酸素運動やレジスタンス運動による「降圧効果」が明白になりました(2013年発表)。
その要点はおよそ以下のようとされています。
*運動頻度は週2日でも効果が表れる
*また一回の運動時間は30分未満では効果がなく30分から45分の間がのぞましい
*運動強度は中強度が一番効果が表れる。低強度では効果が表れない。
これらはまとめると「中強度の運動を週に2日以上、一回30分以上」ということになります。また高血圧者は、運動の効果が表れやすいこともわかってきたという。原因はわからないという「高血圧」。とりあえず私たちができる予防・改善法は体を適切に動かすということになるのでしょうか。
登録:
投稿 (Atom)