2016年6月15日水曜日

地球は宇宙とともに進化してきたことがわかってきた!

地球史のこれまでの研究がいま大きな転換期を迎えているようです。例えば、地球上の海がすべて凍結したという「全球凍結」というドラスチックな変化がなぜ起こったのか、地球スケールだけで考える方法ではなかなか説明ができませんでした。しかし視点をもっと広げて、宇宙の運動や星々の軌道などから考えるとまったく新しい原因がみえてきました。7億年前、天の川銀河に別の銀河が接近し、衝突が起こると、でスターバーストという星や宇宙線の大量発生があり、それらが地球に注がれてることで大気に変化おこり、急速に地球は冷却化されたという考えかたです。こうした考えかたは、あのカンブリア紀における生物の大進化なども宇宙の大運動で説明できるようになってきました。生命進化の歴史は地球の問題として考えるのではなく、すくなくとも太陽系や隣の惑星系、銀河などとの関係から論じようという、なんとも壮大なスケールの学説といえます。銀河と銀河の衝突という劇的なイベントが起これば、ちっぽけな惑星、地球など大変な影響をうけるということは想像にかたくはありません。
生命進化の動力は何かという謎の追究では、仮説として「天然原子炉」という興味深い発見があります。フランスの研究者が、1972年アフリカのガボン共和国で異常な同位体比をもつウラン鉱石を見つけました。この地域はいまでは「オクロの天然原子炉」とういう名で世界に知られています。調査から、ここで過去に(18億年前ですが)核の連鎖反応が起こったことを示しているという結果が報告されました。自然に、原野で核反応が起こるということは本当にあるのか、いまでも異論は数多くあるようです。なかには過去に滅んだ文明があったのではないかという説さえあります。しかしいまでは特異な地形で実際に核連鎖反応がおこったのでないかと考える研究者が多く、そしてこれは現代社会の核廃棄物の処理問題を解決する大きなヒントとなるのではという議論にまで発展しています。そして何より興味深いのは、この地域周辺では生命進化が他の地域より促されていて、新たな生命体の化石が見つかっていることです。地球の進化にも、宇宙のリズムにもまだまだ人知を超えた力やメカニズムが働いているのかもしれません。



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