2017年2月21日火曜日

なぜ地球に磁場があるのか~マントルオーバーターンの発見~

地球に磁場が存在しているのは当たり前にように思っていますが、たとえば金星には磁場はなく、どの惑星でも磁場があるわけではないのです。磁場が生まれるためには、惑星の「核」が流動的で、対流を起こしている必要があります。地球では、金属からなる「核」の上部の部分(外核)は、
鉄やニッケルが解けた液化した金属でできています。この液体が対流運動を起こすことで、いわゆるダイナモ効果を起こし、地球には地磁気が生まれます。この磁場により、地球の周りににいわゆる磁気バリアが誕生し、有害な放射線、太陽風などから地球の生物は守られているるのです。オーロラが、両極で見えるのも地磁気が存在があるからです。
地球にもはじめから地磁気があったわけではなく、27億年ほど前にマントルが大きく対流する、いえあゆる「マントルオーバーターン」という現象が生じてからだという。地球を覆う11枚のプレートは大陸の周辺で沈み込みますが、それは深さ670キロあたりにたまります(プレートの墓場といわれています)。この冷たいプレートの成れの果てはある時、崩れ落ちるようにマントル内部へと沈んでいくことがわかってきました。これは「コールドプルーム」と呼ばれる、壮大な岩石の流れで、外核の表面あたりまでしれは達します。このコールドプルームが到達した、外核分部は冷却されますが、このことが外核分部に温度差を生み、液体の外核に対流を生じさせていると考えられています。壮大な温度の流れと物質の流転です。これらの現象は偶然のことかも知れませんが地上に生き物が生存する条件を整える結果となりました。


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