ヘビに擬態するイモムシをご覧になったことがありますか。擬態する生物は数多く存在していますが、この見事なヘビに似せた姿には感服せざるを得ません。この幼虫は、アルゼンチンのサンタフェでとある家のお庭で見つかったものだそうですが、眼は瞬きをするような動作をすることができると伝えられています。実際のヘビは瞬きをしないのですが。
無防備な幼虫が、我が身を守る術として、野鳥の餌食にならないようにとこうした格好になったというのが生物学的な解釈ですが、ではどうしてこの姿が防御になるかを知っているのかは説明できません。現代の進化論では、たまたま変異した姿が、有効であったので生き残り、それが形態変化を促したと言うのでしょうがどうもそれでは納得できません。枯れ葉に似せたカラダを作って、周囲の環境に溶け込むといった擬態ではそういう変異種が積み重なって生き残ったという考えかたで、なんとなく理解はできそうですが、このイモムシ(幼虫)もっと積極的に、何かに似せるという進化が行なわれています。天敵の怖がるものに似せるということですが、では誰がそれを理解していたのでしょうか。誰かが教えたとは考えられません。擬態には何か未知な生物の能力が秘められていると感じさせるものがあります。
ヘビに擬態するスズメガの一種の幼虫。(JOHN CANCALOSI/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
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