近年の地球史と生命進化の研究成果にはまったく驚かされることばかりです。地球の大陸が離合集散を繰り返してきたことは、だれもが知っている事実ですが、こうした古大陸が裂けることや、海を移動してまた陸地同志が衝突することが、実は生物の劇的な進化、あるいは多様化に本質的に大きな役割を担っているということが明らかになってきたのです。ました。東工大特命教授の丸山茂徳先生らが提唱している「進化の統一理論」と呼ばれている注目の学説です。この大陸大移動のほかに、実は大銀河の運動による「宇宙の変動」も地球の環境に強大な影響を及ぼしているといいます。この宇宙の変動理論を先に述べると、最近論議されている例の恐竜絶滅の問題があります。ご存知のように、これまで恐竜たちは巨大な隕石衝突で絶滅の道を歩んだとされてきました。しかし実は隕石衝突の前から少しづつ恐竜の種の絶滅がはじまっていることが最近明らかにされ、これは海底の堆積物の調査から、銀河系と暗黒星雲との衝突が背景にあったのではと議論が活発になされています。進化というものを宇宙スケールで考えるというこれまでにない発想です。そして大陸の変動理論では、もっと興味深い事実が指摘されています。大陸が裂けるような場所では、過去ある時期に、放射線元素を多く含む膨大な量のマグマが放出され、生物たちは被爆により、局所的に大量絶滅があったことがわかってきました。そしてこうしたことが引き金となり、「進化の加速」もそうした特異な地点で起こったのではというのが、統一理論の考えかたです。人類誕生の現場と考えられている、アフリカの大地溝帯ではこうした放射性マグマが大量に放出されたと考えられています、霊長類が飛躍的進化を遂げたタイミング、これはすなわち「脳の容積」が不連続に巨大化した時期ともいえるのですが、いまから180年前、70~80万年前、そして20年前の3回あることが知られています。この不連続線は3回存在します。地質学の調査から調べられた、マントルプルームの上昇で陸地が割れて爆発的な火活動があり地溝帯が大変動した時期とこの進化の3回の不連続ポイントがぴたりと符合するというのです。驚くべきことではないでしょうか。このことは、霊長類の不連続な大進化が、環境への膨大な量の放射線の放出による遺伝子の突然変異があるという説明を導きます。全球凍結など地球史の数々大イベントの全貌がが明らかになりつつありますが、地球の生き物たちはこうした壮大なスケールの変動を受け、たくましく進化を続けてきたのです。いまそうした進化の全貌が次第に明らかになってきました。
2016年7月6日水曜日
2016年6月23日木曜日
伊豆では地球プレートの動きが感じられる!
実に身近に地球のドラマを感じることができる場所があるものです。例えば「伊豆半島ジオパーク」で指定されている「ジオポイント」はその代表といっていいでしょう。よく知られていますように、伊豆半島は温泉の宝庫で、城ケ崎海岸や河津七滝といった絶景、そして洞窟やスコリア丘(プリン型火山)など不思議な地形が各所に存在します。これらはフィリッピン海プレートの動きではるか南にあった海底火山が北上、本州にぶち当たり半島となったことからはじまりました。60万年前のことです。その後20万年ほどは噴火があちこちで起こり、天城山など半島の骨格となる山系が誕生しました。そのあとに続いたのが、大室山に代表される小さな火山群の活動でした。城ケ崎海岸などの柱状岩石はこのときの熔岩が固まってできたもので、伊豆高原はこの熔岩でできた台地なのだそうです。この動きはいまも続いており、伊豆半島は本州を押し続けています。伊豆半島はが海底火山からはじまっている証拠は、各地で見つかる「枕状溶岩」や火山灰が層をなす地層です。これらが伊豆半島の海岸の景観美を形成しているのです。
この大地の大変動の先輩格にあたるのが、丹沢山系だといいます。伊豆半島より古い時代に同様にプレートにのった大地が本州に衝突、長い時間押され続けた結果いまの山脈となったのです。地質学の知識では、水分を多く含んだプレートがどんどん沈み込むところでは、地下100kmを超す深度となると、マントルがマグマとなり、それは地上めがけて上昇すると考えられています。日本列島に存在する火山群や休火山は、多くはこうしたメカニズムで誕生したものなのです。大地は流転し、大変動するもの。観光で訪れるようなところが、どのように生まれ、またどのように動いていくのか、これまで考えてもみなかったことですが、地球学(地質学)はそれを明らかにしています。ジオパーク活動はそれらを学ぶ素晴らしい素材を提供してくれています。
この大地の大変動の先輩格にあたるのが、丹沢山系だといいます。伊豆半島より古い時代に同様にプレートにのった大地が本州に衝突、長い時間押され続けた結果いまの山脈となったのです。地質学の知識では、水分を多く含んだプレートがどんどん沈み込むところでは、地下100kmを超す深度となると、マントルがマグマとなり、それは地上めがけて上昇すると考えられています。日本列島に存在する火山群や休火山は、多くはこうしたメカニズムで誕生したものなのです。大地は流転し、大変動するもの。観光で訪れるようなところが、どのように生まれ、またどのように動いていくのか、これまで考えてもみなかったことですが、地球学(地質学)はそれを明らかにしています。ジオパーク活動はそれらを学ぶ素晴らしい素材を提供してくれています。
2016年6月15日水曜日
地球は宇宙とともに進化してきたことがわかってきた!
地球史のこれまでの研究がいま大きな転換期を迎えているようです。例えば、地球上の海がすべて凍結したという「全球凍結」というドラスチックな変化がなぜ起こったのか、地球スケールだけで考える方法ではなかなか説明ができませんでした。しかし視点をもっと広げて、宇宙の運動や星々の軌道などから考えるとまったく新しい原因がみえてきました。7億年前、天の川銀河に別の銀河が接近し、衝突が起こると、でスターバーストという星や宇宙線の大量発生があり、それらが地球に注がれてることで大気に変化おこり、急速に地球は冷却化されたという考えかたです。こうした考えかたは、あのカンブリア紀における生物の大進化なども宇宙の大運動で説明できるようになってきました。生命進化の歴史は地球の問題として考えるのではなく、すくなくとも太陽系や隣の惑星系、銀河などとの関係から論じようという、なんとも壮大なスケールの学説といえます。銀河と銀河の衝突という劇的なイベントが起これば、ちっぽけな惑星、地球など大変な影響をうけるということは想像にかたくはありません。
生命進化の動力は何かという謎の追究では、仮説として「天然原子炉」という興味深い発見があります。フランスの研究者が、1972年アフリカのガボン共和国で異常な同位体比をもつウラン鉱石を見つけました。この地域はいまでは「オクロの天然原子炉」とういう名で世界に知られています。調査から、ここで過去に(18億年前ですが)核の連鎖反応が起こったことを示しているという結果が報告されました。自然に、原野で核反応が起こるということは本当にあるのか、いまでも異論は数多くあるようです。なかには過去に滅んだ文明があったのではないかという説さえあります。しかしいまでは特異な地形で実際に核連鎖反応がおこったのでないかと考える研究者が多く、そしてこれは現代社会の核廃棄物の処理問題を解決する大きなヒントとなるのではという議論にまで発展しています。そして何より興味深いのは、この地域周辺では生命進化が他の地域より促されていて、新たな生命体の化石が見つかっていることです。地球の進化にも、宇宙のリズムにもまだまだ人知を超えた力やメカニズムが働いているのかもしれません。
生命進化の動力は何かという謎の追究では、仮説として「天然原子炉」という興味深い発見があります。フランスの研究者が、1972年アフリカのガボン共和国で異常な同位体比をもつウラン鉱石を見つけました。この地域はいまでは「オクロの天然原子炉」とういう名で世界に知られています。調査から、ここで過去に(18億年前ですが)核の連鎖反応が起こったことを示しているという結果が報告されました。自然に、原野で核反応が起こるということは本当にあるのか、いまでも異論は数多くあるようです。なかには過去に滅んだ文明があったのではないかという説さえあります。しかしいまでは特異な地形で実際に核連鎖反応がおこったのでないかと考える研究者が多く、そしてこれは現代社会の核廃棄物の処理問題を解決する大きなヒントとなるのではという議論にまで発展しています。そして何より興味深いのは、この地域周辺では生命進化が他の地域より促されていて、新たな生命体の化石が見つかっていることです。地球の進化にも、宇宙のリズムにもまだまだ人知を超えた力やメカニズムが働いているのかもしれません。
2016年5月26日木曜日
日本の近代化を支えた信長的な無宗教観
16世紀、遠くポルトガルから日本にやってきた宣教師ルイス・フロイスは多くの戦国武将や将軍と出会い、交流しその様子を記録しています。なかでも信長へは畏敬と敬愛の念をいだいていたことがわかっていますが、信長の宗教観について以下のような記述があります。「彼は神や仏の一切の礼拝、尊崇、すべての異教的な占卜や迷信的な慣習を軽蔑した。(中略)すべての偶像を見下げて霊魂の不滅や来世の賞罰などはないとした。」当時ルイスはこうした信長の考え方に驚いたようです。ただ信長は神仏を単に蔑視したのではなく、時には神にお願いをしたり、利用したりもしています。きわめて現世主義というか、現実しか興味がなく、また信じないという精神構造は、現在の日本人にも通じる宗教観といえるでしょうか。おそらく現在の地球上で最も無宗教なのは、中国などの社会主義国とかではなく、この日本ではないかと思います。こうした精神のルーツはすでに信長の時代に生まれ、その後の江戸、明治、戦後の発展を通じてそれは民衆のなかに貫通していて、実は日本の発展を支えてきたように思います。日本では既成の宗教が経済や社会の阻害要因となったことはなかったのではないでしょうか。ただし、昭和の一時期、天皇や神道の名のもとに戦争を賛美し、破滅への道に猛進したという「国家神道」という暗い官製宗教の存在があるのは事実です。世界の歴史を振り返ると、宗教は、人々の暴走をコントロールしたり、豊かな土着の文化を醸成したり、またフロイスのような命を捧げるという純粋な使命と行動力を生んできました。現代のような宗教の名で自爆テロを行うというような狂気の行動規範は、いつごろ生まれたものなのでしょう。宗教に熱狂する人々や、暮らしのすべてが宗教に規制されてしまったような生活を見るにつれ、宗教が大事なのはわかりますが、あの信長のようにもう少し現実を変える発想、どうすれば現世を豊かにできるかという着想がなぜそこに育たないのか、そしてわたしたちは何ができるのか、といつも思ってしまいます。
2016年5月6日金曜日
認知症を予防する食事?日本食の医学解明を急げ!
世界では毎年およそ770万人(推定数)が認知症を発症しているといわれています。なぜこんなに多くに発症がみられるのか、人々の生活習慣や、血圧、血糖値などのからだの数値と何か関係があるのでしょうか、そうした「リスク」を探る研究も盛んに行われています。一番関心を持たれているのは、食事との関係、普段の食習慣ではないでしょうか。結論から先に言うと医学的には、認知症発症のどの段階においても「特定の栄養素」の補充を推奨するような証拠は無い・・というのが現在の医学界の正式見解だそうです。ただし基礎医学の研究分野では、複数の栄養素(リン脂質、脂肪酸、ビタミンE,C、Bなど)の補給で脳シナプスの活動を高めるということがあきらかにされています。専門家たちが好ましいと期待しているのは、野菜を多く摂る習慣とか、週に1回以上の魚の摂取といった食事です。これらはコホート研究で有意に認知症のリスクを抑えることがわかってきました。また地中海式食事で知られている、オリーブオイルや豆、乳製品、ワインを摂るといった食事作法は、MCI(軽度認知症)から認知症への変化を減少させたという報告もあるそうです。そして日本食については、大豆や海藻類を多く摂取できること、さらに乳製品も摂って米飯の量が比較的少ない人については、認知症発症のリスクが低いという研究報告が出されています。つまり結論としては、食のバランスということでしょうか。日本食については、その医学的な価値について大きなプロジェクトとして解明していこうという潮流があると聞きましたが、日本食のみならず世界の民族食についてその価値をもっともっと科学や医学によって解明する再評価が待たれます。日本食が世界で人気となったいま、その価値をおいしさだけでなく疾病予防の食としての価値を、医学、栄養、料理、疫学などをフル動員して国家的政策としてもっとしっかり行なっていくべきと考えていますが、いかがでしょうか。これこそ日本の成長戦略の柱のひとつとすべきかと思います。
2016年5月4日水曜日
金髪だった!?縄文人はどこから列島に来たのか?
縄文人が列島に移住してきたのは、いまから1万6,500年前というからそれほど古い話ではありません。この縄文人とよばれる人々がどこから来た人々なのかという議論が現在あります。最近の研究では現在の日本人はこの縄文人の遺伝子を3割ほど残していて、遺伝子で見ると明らかに大陸や半島、また東南アジアの人々とは異なる種族になるといいます。つまり日本の周辺のどの人々とも似ていないという謎がそこにあるのです。この縄文人は、人類の大移動史のなかで東アジア型と東南アジア型の大きなふたつのアジア人の潮流が分かれるまえ、もっと古いタイプの種族に近いことが最近わかってきました。ある説では縄文人はまだ新たな環境に適応していない種族だったので金髪を持っていたかもしれないといいます。北方から来たのか、南方から来たのかそれはまだわかっていません。狩猟と採集の暮らしをしていた縄文人は、戦いを好まない平和的な暮らしを営んでいたとされていますが、それは水や土地をめぐって争いが絶えなかったと考えられている弥生人と対照的な暮らしといえるでしょう。性格が温和で、和を持って尊しとするような日本人の基層にある心根は、ひょっとするとこの縄文人の性格を色濃く受け継いでいるのではないでしょうか。イランあたりからチベットを経由したのか、インド洋沿いに南から日本列島に辿りついたかはまだ論争がありますがいずれにしても、ユーラシア大陸横断という長い旅をを勇猛果敢に東へ移動してきた縄文人型の人類は、アジアの果て日本列島にたどり着きました。アジアではチベットやインド洋のアンダマン諸島の住民、国内ではアイヌや琉球人には縄文人の形質が濃く残っているとされていますが、こうした痕跡を留めているのかもしれません。解明が進んだ背景には、遺跡に残された人類の遺骨から、歯を取り出し、内部に閉じ込められた遺伝子DNAを解析する技術が発展したことがあります。日本の縄文人の遺伝子も詳しく調べることができるようなってきました。アフリカを出て中央アジアから大移動を敢行し、生き残った誇り高い種族ともいえる縄文人に、もっと高い評価と注目を注いでもいいのではないでしょうか。
2016年5月2日月曜日
生命体は宇宙空間を普通に飛び交っているようだ!
21世紀になり、地球生命が火星で誕生したのではという説が多く提唱されています。また「微生物」が宇宙空間を移動している可能性を示す発見や実験での検証も盛んに行われています。火星起源の隕石をスライスして「磁気マッピング」という手法で調べてみると、その内部はなんと1500万年にわたり、摂氏40度以上には加熱された形跡がないということがわかったといいます。これは微生物のような生命体が岩石に閉じ込められて火星から地球に運ばれてくる可能性を示しています。またはじめに情報を複製する能力を持ったとされる「RNA」は、水中ではうまく形づ作られず、その形成には「ホウ素」が必要と考えられていますが、火星からの隕石にはそのホウ素が含有していることが確認されています。またRNAの構成要素である「リボース」が形成されるためには「酸化モリブデン」の存在が必須とされていますが、この酸化モリブデンも初期の地球には存在せず、火星には存在した可能性が高いともいわれています。こうした「合成生物学」の実験かとその進展から、生まれたばかりの火星のほうが、RNAやDNAを遺伝情報とする現在の生命メカニズムが生まれるための条件が地球より、整っていたとする説が出されているわけです。火星にはかつて大規模に水が存在し、気温もいまより温かかったということも明らかにされています。専門家は、物質循環や生命が利用できるエネルギー(酸化・還元)の存在といった観点からも、この火星起源説を確かめようとしています。またアメリカの美人理論物理学者のリサ・ランドールは天の川に収まった「ダークマター」が彗星をかく乱し、恐竜を絶滅させた地球への巨大隕石の衝突の原因となっているという大胆な仮説を最近提唱しました。私たちは孤独な存在なのか?どこから来たのか?宇宙に生命の「種」が存在し、彗星や隕石となってこの宇宙空間を飛び交っているという説が、真実味を帯びるようになってきました。
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