~DNA型生命は広大な宇宙にひろく存在するのか?~
SFの中で語られてきた「地球外生命」の存在。地球以外に生命を宿す星はあるのだろうか・・、いまその答えに人類の歴史上はじめて科学的な解明がなされようとしています。ひとつは太陽系の中でその答えを見つけようとしています。液体の水が存在する火星や、小惑星などはその候補となっています。準惑星に格下げされたあの「冥王星」に史上はじめて接近した無人探査機「ニューホライズンズ」の送ってきた鮮明な画像をご覧になったでしょうか。複雑な山脈や砂浜が見つかっており、なにより逆光で撮影された薄い大気の青い映像は、青空が存在する証明でどこかに生命がいてもおかしくないと感じさせてくれます。そしてもうひとつのターゲットは、太陽系の外にある、遠い恒星の周りをまわる惑星(系外惑星と呼ばれていますが)です。こうした惑星は、自ら光を発することはないので非常に観測がむつかしかったのですが、様々な観測法の進歩で次々と見つかるようになりました。いまでは3500個もの「系外惑星」の存在が知られています。その多くは太陽系の常識では考えられない軌道を持つ惑星が多くみつかり、人類がスタンダードと考えていた太陽系は、宇宙の中では少数派かもしれないという議論もあります。2030年ころまでに観測を集中する惑星が絞り込まれて、国際共同研究で生命現象の存在が証明されていくと考えられています。はたしてそれは地球生命と同じDNAを持った生命なのでしょうか。別のタイプの生命体なのでしょうか。多くの科学者はおそらく地球と同じ生命が、この宇宙には生存しているのではないかと考えています。生命はなぜ存在するのか、どこから来たのか、これまでの人類数千年の宗教や科学、哲学、思想を根底的にひっくり返す大発見がいまそこまで来ているのです。
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