~文明史2000年を生き抜いてきた宗教とは何か?~
人類はすべて「アフリカ人」の子孫であると現代の科学は証明しています。いま生きているヒトは皆アフリカ人の子供たちなのです。数万年前に出アフリカした現生人類の先祖たちは、ネアンデルタール人などとも遭遇しながらヨーロッパへ、ユーラシアへ、アジアへ拡散していきました。そうした長い歴史(地球の歴史からみるとほんの一瞬ですが)のなかで、人は狩猟生活からやがて農業、生活道具、灌漑工事などを発明してきました。この時間の流れで一番不思議に感じるのは、主に中東地域で誕生したキリスト教やイスラム教といった精神生活の発明、「宗教」です。21世紀を迎え、宇宙の謎がわかり、DNAの存在や生物進化も解明されていくなかで、宗教の教えは力強く生き残っています。この現代にあっても進化論やビッグバーン宇宙論などを排除するキリスト教の教えを多くの人々はこころの拠り所としています。考えてみてください、2000年も変わらず、信仰されてきた教えとは何とすごい力を秘めているのでしょうか。宗教のためにすべてを犠牲にし、夢中になれる、あのイスラム国の人々を見ると人類は、Homo Monastica 信仰を持つ生き物だと思ってしまいます。ひるがえって、私たち日本人は、生まれてからおよそ真の宗教に「感染」せずに生きてきているので、中東やインド、アジアの人々の宗教への姿勢はまったく理解ができません。それが幸せか不幸かはわかりませんが。無神論がいいとは言いませんが、宗教とちょうどいい距離を保つ姿勢や方法を皆が身につけてほしいと考えますが、いかがでしょう。
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